不妊治療と仕事の両立
- 2019/08/04
- 11:26

職場での仕事をしながらの不妊治療。不妊治療は、平日の業務時間と重なる時間帯に病院に通院する必要があったり、体のリズムによって通院する日が決まったりと、難しい面がたくさんあります。不妊治療を受けながら、職場で働く方々の状況を良くするためには、まず、現状を知る必要がある、ということで厚生労働省が行った『仕事と不妊治療の両立支援について』という調査があります。この調査では、企業における不妊治療と仕事の両...
不妊治療の分野にもAIの技術が!受精卵の評価をAIで
- 2019/07/04
- 09:10

体外受精において、必ず必要となる受精卵の診断。現在は、培養士が目で確認し、判断しています。胚盤胞の成長の過程について、胚盤胞腔の広がりと孵化(ハッチング)をもとに、6段階で評価します。そして、内細胞塊(ICM)と栄養外胚葉(TE)の細胞の様子についてはAからCの3段階に評価していきます。これが、胚盤胞の状態について説明するときに用いられる、「4AB」などの記号となるわけです。この診断について、AIを用いた研究...
未成熟な卵子を体外で育て、精子と受精させる研究を了承
- 2019/06/04
- 20:40

つい先日、未成熟な卵子を体外で育て、精子と受精させる研究を、厚生労働省が了承した。こちらは、不妊治療の受精率を高めるために大阪府内のクリニックが2017年に申請していたもの。受精胚を研究用に作ることを国は原則禁止しているが、2004年、不妊治療など生殖補助医療に関わる研究に限って作成を容認した。その後、2011年に、研究ごとに国が審査するなどのルールを定めた倫理指針を作り、今回は、その倫理指針施行後、初め...
風疹の抗体があっても抗体値が少ない場合は予防接種が必要です
- 2019/05/02
- 08:24

昨年の冬、風疹の流行についてよく報道されていました。そのときに、自分の風疹の抗体値についてお手持ちの記録をお調べになり、「抗体値に問題ないので、予防接種は不要」と、思われた方もいらっしゃると思います。ただ、この抗体値の基準について注意が必要です。数年程前までは、十分だとされてた抗体値が、現在の基準だと少ない、とされてきています。IH法の「16倍」について、数年前は、十分(再度のワクチン接種不要)とされ...
「受精卵ゲノム編集」が不妊治療など基礎研究のみ認められる方向に
- 2019/04/02
- 09:30

4月1日、人間の受精卵に対するゲノム編集技術による遺伝子改変について、基礎研究に限って認める指針が、文部科学省と厚生労働省により、施行されました。あくまでも研究目的で、となり、治療目的のものではありません。また、遺伝子を改変した受精卵を、人間や動物の子宮に戻すことは認めない方針です。昨年11月、中国の研究者が、ゲノム編集技術で受精卵の遺伝子を改変し、この受精卵から双子の女児が誕生しており、さらに妊娠...