着床前診断の臨床研究スタート
- 2015/01/28
- 15:36
「着床前診断」「着床前スクリーニング」という言葉を
ご存知ですか?

体外受精で、受精卵を女性の子宮に移植する前に、
「特定の遺伝病のない受精卵」かどうかを判定する
方法です。
この方法の臨床研究が、日本で始まった、
という記事がこちら↓
妊娠率が上がる? 「着床前スクリーニング」
■日本でも臨床研究が始まる
まだ臨床研究の段階だが、日本でも「着床前スクリーニング(PGS)」が始まることになった。
着床前スクリーニングは、体外受精でできた受精卵の染色体を調べる検査だ。
そして染色体の正常だったものだけを、子宮に戻す。
これは、出生前診断に反対している人たちからは「通常の出生前診断より安易に命の選別ができる」として、
モラルの低下を心配する声が高い。
しかし、不妊治療の世界では、見方は大きく違う。
この技術を導入したいという声が高いのは、理由があるのだ。
受精後まもない段階でヒトの胚(受精卵)を調べると、あまりにも染色体異常を持つものが多いのが、その理由だ。
若い人でも約半数、40代では7~8割に染色体異常が見つかる。
それらの胚はどうなるのかというと、ほとんどが自然に消えてしまう運命にある。
染色体異常は1番から22番までの常染色体、性染色体のさまざまなところで起き、重複することもある。
21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーなどの場合は生まれてくることもあるので、
この点については倫理的な議論が必要だ。
しかし現実には、出産率が一番高い21トリソミーもその率は2割と厳しい。
子宮に受精卵を戻すことは「胚移植」という。
胚移植は痛い、苦しいということはないが、1回15万円程度の費用がかかり、
薬を使って子宮の準備をしてチャレンジする大仕事だ。
妊娠できるぎりぎりの年齢で治療をしている人にとっては、ひとつのサイクルにかかる日数も気になる。
現在は、受精卵の妊娠の見込みは「細胞の形がいびつでない」「卵割の進みが早い」といったことで判断されている。
しかし、海外で着床前スクリーニングが進んだ結果、染色体異常があっても素晴らしく良さそうに見える胚や、
その逆のパターンもあり得ることがわかってしまった。
体外受精を経験した女性からは「すごくいい胚だと言われたのに着床しなかった」という話や、
逆に「期待できないと思いながら移植したのに、この子が生まれたんです」という話がよく聞かれる。
受精卵は見た目ではよくわからないことは、事実としてはよく知られている。
・・・続きはこちらから
せっかく育った受精卵を移植したものの、
妊娠が成立せず、
それを繰り返している間に時がすぎ...
移植前の受精卵への「着床前診断」で、
そのリスクを大幅に減らすことができます。
IMCでは、着床前診断のコーディネートも承っております。
どうぞお気軽にお問合せください。
ご存知ですか?

体外受精で、受精卵を女性の子宮に移植する前に、
「特定の遺伝病のない受精卵」かどうかを判定する
方法です。
この方法の臨床研究が、日本で始まった、
という記事がこちら↓
妊娠率が上がる? 「着床前スクリーニング」
■日本でも臨床研究が始まる
まだ臨床研究の段階だが、日本でも「着床前スクリーニング(PGS)」が始まることになった。
着床前スクリーニングは、体外受精でできた受精卵の染色体を調べる検査だ。
そして染色体の正常だったものだけを、子宮に戻す。
これは、出生前診断に反対している人たちからは「通常の出生前診断より安易に命の選別ができる」として、
モラルの低下を心配する声が高い。
しかし、不妊治療の世界では、見方は大きく違う。
この技術を導入したいという声が高いのは、理由があるのだ。
受精後まもない段階でヒトの胚(受精卵)を調べると、あまりにも染色体異常を持つものが多いのが、その理由だ。
若い人でも約半数、40代では7~8割に染色体異常が見つかる。
それらの胚はどうなるのかというと、ほとんどが自然に消えてしまう運命にある。
染色体異常は1番から22番までの常染色体、性染色体のさまざまなところで起き、重複することもある。
21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーなどの場合は生まれてくることもあるので、
この点については倫理的な議論が必要だ。
しかし現実には、出産率が一番高い21トリソミーもその率は2割と厳しい。
子宮に受精卵を戻すことは「胚移植」という。
胚移植は痛い、苦しいということはないが、1回15万円程度の費用がかかり、
薬を使って子宮の準備をしてチャレンジする大仕事だ。
妊娠できるぎりぎりの年齢で治療をしている人にとっては、ひとつのサイクルにかかる日数も気になる。
現在は、受精卵の妊娠の見込みは「細胞の形がいびつでない」「卵割の進みが早い」といったことで判断されている。
しかし、海外で着床前スクリーニングが進んだ結果、染色体異常があっても素晴らしく良さそうに見える胚や、
その逆のパターンもあり得ることがわかってしまった。
体外受精を経験した女性からは「すごくいい胚だと言われたのに着床しなかった」という話や、
逆に「期待できないと思いながら移植したのに、この子が生まれたんです」という話がよく聞かれる。
受精卵は見た目ではよくわからないことは、事実としてはよく知られている。
・・・続きはこちらから
せっかく育った受精卵を移植したものの、
妊娠が成立せず、
それを繰り返している間に時がすぎ...
移植前の受精卵への「着床前診断」で、
そのリスクを大幅に減らすことができます。
IMCでは、着床前診断のコーディネートも承っております。
どうぞお気軽にお問合せください。
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